有限会社宗家後藤盆

香川漆器とは

香川漆器は、江戸時代後期に玉楮 象谷(たまかじ ぞうこく)が、タイや中国から伝わってきた漆器技法を研究し、それらにわが国古来の技法を加えて新しい技法を生み出したことから始まりました。
現在では、蒟醤、存清、彫漆、後藤塗、象谷塗の5つの技法が香川漆器として国の伝統工芸品に指定されており、それらの技法を用い多種多様な作品がみられるのが特徴である。

蒟醤 KINMA

東南アジア由来の技法。
堅地の上に漆を十数回重ね、塗膜に厚みを持たせた後、鋭敏な剣と呼ばれる刃物で模様を線彫りする。
そこに色漆を埋めて乾かす。表面を平らに漆を研ぎ出すと線彫りした部分の色漆が残り、模様がはっきり見えるようになる。

存清 ZONSEI

堅地の上に漆を十数回塗り、厚みを持たせた後に上塗りを施す。
その上に模様を漆絵や蒟醤で描き、吊色仕上げを行う。
その後、図案の輪郭や花弁などを刃物で毛彫りし画風を整えると上品で繊細な味わいが出る。
毛彫りには金粉を擦り込む場合もある。

彫漆 CHOUSHITSU

古くは堆朱、堆黒と呼ばれた。
器物に100回近く漆を塗り重ねた後に(100回で暑さ3mmほど)漆をレリーフ状の模様に彫る。
断層によって繊細で立体感のある美しい模様が作り出される。
現代では様々な色の漆が用いられており表現の幅を広げている。

後藤塗 GOTOU NURI

江戸時代末期、高松藩士の後藤太平によって発案された。
中塗りの後朱漆を塗り漆が乾かないうちに、たんぽや指で叩いて凸凹の地紋を作る。
乾いた後、透漆を薄く塗り込み仕上げる。
塗りの堅牢さから、日用品の仕上げとして末永く愛されている技法である。

象谷塗 ZOUKOKU NURI

香川漆芸の祖、玉楮象谷から名を取り、象谷塗と呼ばれる。
素地に不規則ならせん状の彫りを入れ、生漆を摺り込む。
その上に真菰粉(まこもふん:イネ科、多年草の根本から取れる粉)をまいた後摺り漆で仕上げる。
使い込むほどに渋みを増す民芸的な味わいがある。

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